第二期(2022年)卒塾
冨田 直子 さん
有限会社ウィルウィンド、代表取締役
企業や個人に向けた、SDGsや事業創造ワークショップを実施しています。仕事を通じて、すべての人がらしく輝き合いながら、地球一個分の資源で豊かに暮らす世界を、みんなと楽しく作れたらと思っています。
≪メッセージ≫
私はこの講座を、自分が日本人であることにもっと自信を持ちたい皆様に、そして、日本人であるからこそできることがあるのではないかと考える皆様に、おすすめします。
今回の講座を通じて、自分の日本人としてのアイデンティティの輪郭が、ぼんやりとですが捉えられるようになりました。日々の生活だけでは、どの部分が日本の特殊性なのかわからずに過ごしてしまいますが、それを客観的に、また網羅的に知ることができた意義は大きく、その背景にある深い文脈まで学ぶことを通じて、自分に自信を持つことができました。本来は、もっと早く知るべきでしたが、日々に流され、一番大事なところを抑えきれずいた部分を、この講座は満たし、深めて下さいました。
自啓共創塾を通じて言語化できた、一つの問いがあります。それは、個の時代全盛期において「我々は、個である前に、森羅万象との関係の中にあってはじめて存在する現象なのではないか」という問いです。自分の中にもある曖昧性を肯定できた今、日本人と日本のこころには、世界の変容に一石を投じる役割があるのではないかと、受講を終えて感じています。
福田 剛 さん
地方公務員として環境行政に携わっています。
≪メッセージ≫
日本のこころ、和のこころというとぼんやりとしたイメージが湧いてくるのですが、それをより自分の中に落とし込みたいと思って受講しました。
縄文時代から現代に至るまでの大きな時間の中で様々な人が考えて実践してきたことについて、受講の度に自分なりに考えてグループで討議し、振り返りをしました。自分では考えもしなかったことを聞き、あるいは自分はこう考えているのかという発見が続く日々でした。また、2022年は世界情勢に大きな動きがあり、平和についても考えさせられました。今はこの国の言葉と感性が平和の礎につながっていくものと思っています。
何かのスキルを身に付けることも大事ですが、それらを支える価値観を養いたい方におすすめします。話題提供者の話に刺激を受け、塾生と語り合うことで自然と自分の中に芽生えてくるものがあると思います。
徳田 治子 さん
現在、日本企業の製造業の経営者や、幹部に向けてエグゼクティブコーチングや、リーダーシップ研修など支援する仕事をしています。
また、NPOで女性リーダー育成支援活動なども行っています。
≪メッセージ≫
古典・人間学・リベラルアーツに学ぶことに関心を持ったことが受講のきっかけでした。
日本の国民性や文化が形成された要因について、各専門の方から丁寧にお話があり、一つの解釈として、稲作をすることで勤勉に働く習慣が備わってきたことや、日本語という言葉が持つ特性など、これまで日常で考えてこなかった気づきをたくさん得ることができました。
また、毎回参加メンバーの皆さんとディスカッションの時間をもつことで、学びの解釈を広げ、深めていくことがとても楽しかったです。
日本社会でリーダーとして活躍されてる方にぜひ、おススメしたい研修です。
第一期(2021年)卒塾
※2022年初旬にお寄せいただいたメッセージとなります。
梅本 麦人 さん
創業70年の原材料商社の3代目
株式会社ウメモトマテリアル 代表取締役社長
≪メッセージ≫
入塾前は、「リベラルアーツ」=「教養」くらいの知識しか持ち合わせておらず、名だたる著名な先生方のお話をお聞きするには到底恥ずかしい知識レベルでした。生憎、仕事的にも多忙なタイミングで、疲れた果てた平日の夜に小難しい新しい知識をいれるのは精神的にもきついだろうと覚悟していましたが、いつしかこの時間が、心を洗濯できるリフレッシュの時間となり、あっという間の8か月でした。
先生方は、難しいことも誰でも理解できるレベルに嚙み砕いてお話されており、普段は出会えない/出会わない方々と世代を超えて意見交換することの楽しさ、今まさに世界が目指す「自然と共存する生活」を、実は古き日本は何百年も前からそうしていたという事実、利他的にお互いが支え合う日本人のこころについてなど、父親として、経営者として、このタイミングで学べたこと本当に良かったです!
誰かの育成に携わる方、もしくは自己の成長を目指す方は、是非参加をお勧めします。
叶松 忍 さん
広島県職員(教育行政)として、子供たちのワクワクする学びの環境づくりに取り組んでいます。〔現在、経済産業省に出向中〕
≪メッセージ≫
誰もが人と比べることなく、ワクワクしながら自分らしく生きていける世界を創りたい。人と「競争」するのではなく、仲間と共により良い未来を「共創」できる当事者を増やしたい。
そんな想いでこれまで学校教育に携わってきました。
入塾して8か月間、同志と共に学びを深める中で、持続可能で平和な世界をみんなで創っていくには、自然との共生や「和」を重んじる精神など「日本のこころ」が大きく貢献することを確信しました!
自啓共創塾のような、多様な経験を持つ多世代の仲間との対話・交流を通して、「日本のこころ」の源流を探りながら、自己を認識し、これからどう生きたいのかを探究していく学びの場(日本型リベラルアーツ教育)が全国に普及し、各地から夢と希望に満ちた多くの ”未来を創る当事者” が育っていくことを期待しています。
島津 侑香 さん
金融機関で、全国の営業部門の営業推進施策の企画立案を行っています。
≪メッセージ≫
自啓共創塾では、時代背景や当時の生活などを鑑みつつ、日本の歴史上の人物が歩んできた道をたどることで、物事の本質への理解を深めたり、普遍的な心理を知ることができました。塾を通じ、今の時代のリーダーシップの在り方を考えられるとても良い機会になりました。
また多方面でご活躍の先生方の話題提供、多様な世代の方とのディスカッションなど学びが深められる工夫があり大変有意義な8か月でした。
真仁田 智 さん
渋谷教育学園渋谷中学高等学校社会科教諭(中学教頭補佐)
≪メッセージ≫
自啓共創の学びの森は、はじめは手探りでどこを彷徨っているのか分からないのですが、一緒に旅をする塾生の皆さんと対話をしながら進んでいくうちに、夜が明けて日本の素晴らしい自然のこころに包まれていた、という印象です。ぜひ、楽しむように模索してみてください。
石川 未来子 さん
広告代理店で、企業ブランディング、共創型社会づくりのプロジェクトなどに携わっています。
≪メッセージ≫
自分自身のこれからの学びを模索する中で、自啓共創塾の「日本型リベラルアーツ」という言葉が私の心に響き、入塾を決めました。日本固有の文化が生まれた背景、歴史や風土への理解を深めることが、変化のスピードが早まる社会の中で自分の足場づくりとなると感じたからです。
毎回の塾では、課題提出=塾のテキストから思考の糸口を掴み、諸先輩方の話題提供により繋がる知恵の存在を学び、塾生同士のダイアログで自身の思考を深めます。
8ヶ月のカリキュラムを終えて、自啓共創塾で学んだことは、思考の大切さだったと感じています。正解のない未来に向かって、思考を広げ、深め、勇気を持って実行していこう、そんな意欲が湧きました。
堺 勝信 さん
大手総合コンサルティング/ITサービス企業
ビジネスコンサルティング本部 AIグループ マネジング・ディレクター
テクノロジーと人間の創意工夫で、まだ見ぬ未来を実現する”ということをパーパスとして、AIを手段の一つとしてクライアントの経営課題とその先の社会課題の解決を進めています。
≪メッセージ≫
「責任のあるビジネスを実施していくためには、倫理的な確固たる基盤がない以上は美意識を磨くべきと考えており、自分自身の中での美意識を磨くためのきっかけとなればと考えて」というのが自分自身の入塾理由でした。
入塾前は、そもそも「日本のこころ」とか「日本型リベラルアーツ」って何だろう?という状態でしたし、テキストを独りで読むだけでは、その答えや自分の求めるものには辿り着けなかったと思います。
様々なジャンルの専門家の方からの話題提供や、年齢層/性別含め多様性のあるグループでの対話や、座学だけでなく体感(禅)などの刺激も頂けて、非常に有難い機会となりました。
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」ということで、遠くに行きたい方にはオススメです。