塾生の声

自啓共創塾第一期に参加してくれた塾生は、10代から60代までの多世代、かつ、学生、官公庁、地方自治体、企業、教育機関、法律事務所、医療機関などの多様なバックグラウンドで構成されていました。

参加動機

10~20代

多世代間で意見交換をして多様な考え方に触れたい

・「生きるとはどういうことなのか」に興味がある

・日本の社会や思想についてより深く周りに伝えられるようになりたい

 

30代

・真に世に求められるサービスを生み出すためには心の部分が重要と考え、リベラルアーツに取り組んでみたい

・課題の本質を見極める力を養いたい

 

40代

・地域のより良い未来をつくっていきたい

・これからの社会のあり方や幸せについて考えたい

・海外留学経験を通じ、日本の理解がグローバルで活動する上でベースとなると痛感

・答えのないことに対する意思決定や、経営におけるビジョン、存在意義等を考える上で必要なことを学べる

 

50代

・街づくりに生かしたい

・各地域で学校を作ろうと思っている

・多様な参加者との意見交換を通して自らの意識改革に努め、若い先生方に伝えていきたい

 

参加してみての感想

20代男性

みなさんの意見が非常におもしろいので、ディスカッション時間を可能な限り長くしていただけたら嬉しいです。

 

30代女性

今回も勉強になりました。毎回毎回、考えさせられ、議論は尽きないです。

 

40代女性

過去から学ぶということの大切さを再認識しました。話を聞いたり本を読むのもよいのですが、やはりほかの人と話し合い、意見交換するとその理解が断然深まります。

 

50代男性

この塾に参加した理由の一つが世代や職種が異なる方との会話で自己啓発することでしたが、予想以上に刺激を受けることが多く、楽しく受講させていただいています。

 

日本型リベラルアーツについて

“日本型”にも“リベラルアーツ”にもピンとくるものがありませんでしたが、皆さんの話を聞いたり、チャットに書かれた色々な意見を読ませていただくことで、自分の中では「自分が大切にすべきものを知る、見つける」ためにリベラルアーツが役に立つのではないかと思うことができました。

 

違う価値観や文化で育った人との交流によって多くのことを学ぶと思いますが、その中でも視野を広げることと自分の信じているものが絶対ではないという学び、自分が信じているものを改めて問うことが最も価値があると思います。個人的には日本の外に出るということは一つのリベラルアーツだと思います。

 

私なりに日本型リベラルアーツを説明すると、主張と寛容のバランス感覚に秀でていることととらえていたので、荒木先生の、ギリシャ語での原義が「心寛やかな」というご説明には驚きました。『世界のための日本のこころ』が自啓共創塾で議論される理由が明確になりました。

 

日本が古来から文化として持っている自然と共存して生きていく考えを日本型リベラルアーツとしてどのように教育に落とし込んでいくかという問題は、二宮尊徳の実践思考が参考になる。ここで学んだだけでなく、いかにして社会に広めていくか自分自身も知恵を絞りたい。

 

グループディスカッションの後のお話で、そおもそもリベラルアーツは固まったものではないという話がありました。これは、言葉が特定の固定された状態に「在る」のではなく、他の関係性の中に「成る」のと似た考えな気がして納得できるものの、では日本のこころのリベラルアーツをどう考えればよいのか、半ばわかってはいたのですがこれは難しいトピックなのだなと改めて考えさせられました。

塾終了後の放課後の風景
塾終了後の放課後の風景