日本型リベラルアーツの推進

私たちは、世界で活躍できる日本の次世代リーダーの育成基盤を再構築することを目的とし、「自啓共創塾」を運営するとともに、全国にある同じような私塾などの活動を支援し連携することにより、日本ならではリベラルアーツ「日本型リベラルアーツ」学習の普及促進を行っています。

日本型リベラルアーツとは

リベラルアーツには、目前の有用性という束縛から離れ人間精神を開放することにより物事の本質を探究し見極めるという意味があります。

 

人類が危機に直面している今、欧米など世界の若者は祖先の歩みを振り返る学び、つまり、古代ギリシャ・ローマにルーツを持つリベラルアーツによる学びを深めています。一方で日本においても、先人たちが練り上げ時代を超えて私たちの生き方の土台となる、こころの文化や智慧が遺されており、それはこれからの世界に大きく貢献できる価値と普遍性を有しています。

 

これを私たちは「日本型リベラルアーツ」と名付けました。

世界で活躍できる日本の次世代リーダー

世界で活躍するイメージとしてよく聞く言葉に国際競争力があります。しかし、それ以上に大事なのは、国際協調力国際貢献力ではないでしょうか。私たちが直面している世界的な課題を解決し、よりより国際社会を構築するためには、他国と競争して勝った負けたというのではなく、他国と協調してよりよい未来を共に創ることができる次世代リーダーが求められます。

 

しかし、明治維新以降の教育は工業化先進国の西洋列強に追いつき追い越せという切迫感から生み出されました。つまり、負けているから勝てるようにしたいという勝ち負けを重視した教育、そして、工業化社会へ適用するための画一的で均質な人材を生み出す教育です。これが、教育基盤の再構築が必要だと考える理由です。

 

私たちは、国際的な共創を主導できるリーダーを育む学びとして、日本ならではのリベラルアーツが大事であり、普及させたいと考えているのです。

子供時代からのリベラルアーツ

子供を伸び伸びとした環境で育てたい。子供の特徴にあわせた能力を伸ばしてあげたい。しかし、今の環境でそれができるだろうかと悩まれている方が日増しに増えていると感じられます。

 

リベラルアーツは高等教育における一般教養を指すわけではありません。先入観なく、自己肯定感高く、自由自在に他者と共創できるようになるためには、子供のころからのリベラルアーツがとても大切です

 

画一的な教育制度が初等教育を含めて整えられた明治維新より前の、江戸時代の寺子屋には、自由な学びがありました。皆で同じものを素読するということはありましたが、自分の進み具合や興味に合わせて学べ、また、多世代が一堂に会し教え合うなど、今の学校に比べて自由度が高かったのです。

 

最近一部の学校では、型にはめる教育ではなく、子供が自主的に自由に学べるようなプログラムを導入し始めています。しかし、こういう学校に通える恵まれた人だけでなく、全ての子供にリベラルアーツをベースとした環境を提供することが理想です。

 

現代の学習環境を、この寺子屋の良さを復活させることによって大きく変革しようという目的で、「日本再生てらこや・全国ネットワーク」が設立されました。世界のための日本のこころセンターは、この設立に世話人として参加しています。

日本型リベラルアーツの導入をご検討されている方へ

当センターは「日本型リベラルアーツ」学習が、自啓共創塾だけにとどまることなく、広く多くの教育機関や地域や企業における研修などで実施されることを目指しています。

 

そのため、企業内研修や地域研修、学校や塾での課外研修などにおいて、「日本型リベラルアーツ」学習プログラムの導入を検討したいという方への資料提供などのサポートを行っています。詳しくは下記ボタンをクリックしてください。

「日本型リベラルアーツ」推進委員会

「自啓共創塾」を推進し、全国的な同種の私塾等の活動を支援して、日本の次世代リーダー育成基盤の再構築をめざす組織として、「日本型リベラルアーツ」推進委員会が2021年2月に設置されました。